心惹かれる風景

(This is a short essay in Japanese about a landscape that held my fascination.)

アウトドアが好きな私は、今まで数々の美しい風景を眺めてきた。中でも、最も一番心惹かれた風景はスイスのアルプスの夕焼けである。

その山はセンティスという。高さは2501メートルで、山頂まで歩くと5、6時間。ケーブルカーもあるため、歩かない人でも気軽に登ることができる。

数年前の夏の日、当時の彼氏と友達と登りに行った。気温は30度で涼しい風が吹いていた。雲のない青空、風に吹かれる松の音、石の輝いた色…。ハイキングに完璧な日だった。

山頂からは6か国の山岳地帯が見えた。一息ついていると、ケーブルカーからハイヒールを履いたお金持ちそうな中年女性が出てきた。皆で笑った。6時間歩いた私たちと彼女の経験は、全く違うだろうと思ったからだ。

昼食を食べると友人は帰り、彼氏と私は山道を進んだ。道は前よりもっと険しかった。狭く、両側に深い谷が見えた。山鹿以外は誰もいない。気付けば6時間。ついに、夜を過ごすホステルに到着した。朝7時からの長旅に疲れ果てていた。会話もなく、私たちは山道の上に仰向けになって寝ころんだ。広い空、古い高山、優しい風。その時、空はオレンジ色に変わり、周囲の山もオレンジ色に染まっていた。まるでどこからか芸術家が来て、すべてを染め上げたようだった。その夕焼けを見て、そばにいる彼と別れざるを得ないことを知っていた。一生忘れない風景になるだろうということも。

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